交通事故による「むち打ち症」の分類

【交通事故を取り巻く現状】

近年、全国の交通事故の物損事故、人身事故の件数は減少傾向にあります。

令和4年度(年間の事故件数)

栃木県では  3877件 死傷者数 4641名

宇都宮では  1238件 死傷者数 1411名

となっています。

近年の事故の特徴としては高齢者の事故の増加が全体の5割を占めています。

事故で怪我をした場合の対処として、正しい知識を得ることも大切です。

今回はむち打ち症について詳しく説明します。

交通事故で一番多い「むちうち」


原因は、追突時の衝撃により、瞬間的に頭、首が前後・左右にムチのようにしなり、動きを強制されたことにより、首の神経や靱帯が引き伸ばされ損傷し、首の椎間関節に負担がかかり炎症が起こることで発症します。

正式には「外傷性頸部症候群」あるいは、「頸椎捻挫」と言います。

一般的に交通事故による首の痛みなどは、「むち打ち症」、又は「むち打ち損傷」と呼ばれます。7~8割以上の患者がこの状態を訴えることから、交通事故の怪我において大部分を占めています。
交通事故後に病院などでレントゲン、MRIなどの検査で異常がないことがほとんどであるため、個人の痛みの感じ方にもよりますので損傷の度合いの判断が難しくなります。
このため、改善までの期間に個人差が生じます。
中には1年以上経過してもむちうちの症状が残存し慢性化することもあります。

「むちうち」は次の5つに分類できます。

むち打ち症と言ってもいくつかの分類があります。

宇都宮交通事故治療整骨院では、次の5つに分けて判断しております。

【頚椎捻挫型】

むち打ち損傷の中で、一番多くみられる一般的なタイプのものです。
全体の約70~80%を占めています。
【症状】

首・肩・腰の痛み

鈍痛、運動痛

首・肩のこり、張り感

腕全体にかけてのだるさ、しびれ感

頭痛、めまい、吐き気など

【施術方法】

発生直後の急性期には、湿布や痛み止めと併用して微弱電流、レーザー、温熱、超音波、関節矯正などをおこなっていきます。

急性期の頭痛、めまい、吐き気などの症状は1~3週間程度で緩和するのが特徴です。

【バレーリュー症候群型】

追突衝撃を受けた事によっておこる自律神経失調症状を言います。

組織の炎症など何らかの異常を引き起こし、脳に血液を送り込むのに重要な椎骨動脈や、そこから頭部へと続いている脳底動脈に障害が起こって、出現するとされています。

レントゲンでの異常は認められません。
【症状】

頭痛 めまい ふらつき 耳鳴り 疲労感 視力の低下 顔面の痛み 上肢全体のだるさ

上肢の痺れ 集中力の低下 などの多彩な症状

【施術法】

原則的にはむち打ち症(頚椎捻挫)の施術で経過を見ていきます。

しかし、あまり痛みが酷い場合は、ペインクリニックなどで行われる星状神経節ブロック注射が効果的であると言われています

【神経根型】

首の骨と骨の間で構成される椎間孔(神経の通り道)から出ている神経根(脊髄神経から出る神経の根元)への圧迫によって痛み・腕にかけて痺れが起きる状態です。

【症状】

首の痛み
肩から腕にかけての強い痛み、痺れ
感覚障害
脱力感

【施術】

原則はむち打ちの施術で経過をみます。

痛み、しびれが強い場合は、注射など

【脊髄型】

事故により首の骨が骨折している場合や、後縦靭帯骨化症・リウマチなどがある人が、追突の衝撃により脊髄神経の圧迫・損傷を伴うものとされています。

脊髄神経がダメージを受けると感覚障、歩行、排尿・排便障害などが出ます。

後遺障として残る可能性も高く、「むち打ち」の中でも最も酷いケースと言えます。

【症状】

歩行、知覚、排尿・排便障害

腕・足の痛みやしびれ

【脳脊髄液減少型】

脳脊髄液(脳と頭蓋骨の間にある液体)が、激しい衝撃によって、覆っている膜が損傷し、少しずつ髄液が漏れてしまう状態です。

交通事故で病院へ通っていても変化がみられない時は、これらを疑ってみてみ良いもしれません。

【症状】

頭痛 めまい 睡眠障害 全身の倦怠感 疲れがとれにくい、集中力が続かないなど

診断が難しく、発見が遅れる事も多い

カウンセリングなどで首の筋肉や神経の炎症によって引き起こされていると見間違えることもあり、脳髄液の減少が原因だと判明することが遅れることもあります

専門的な検査が必要となる

MRIなどでないと分からないことが多く、交通事故に対応した病院や整形外科でないと交通事故との因果関係を証明するのが難しくなります。

一般的なむちうちの治療を続けても効果が出ない場合は、MRI検査をします。

症状に応じた対処が必要になりますので事故専門の病院に相談しましょう

大まかな流れとしては

交通事故後に病院・整形外科で診療をうける

次に交通事故専門の整骨院でしっかりと治療を続ける

1~2ヶ月以上治療を継続しても改善が見られない場合は精密な検査を検討するとよいでしょう。

むち打ちといっても細かく分類することが出来ます。

それぞれに併せた対処が必要です。

交通事故で病院のかかり方が分からない

交通事故で整形外科に通っているが改善しない

交通事故専門の治療院を探している

むちうちの様な痛みが出てきたが対処法が分からない

通院の慰謝料について詳しく知りたい

保険会社から3ヶ月程度で打ち切りを迫られている

など、交通事故でお困りの方は宇都宮交通事故治療整骨院へお気軽にご相談ください。

当院は宇都宮市、高根沢町、岡本町から沢山の患者さまが治療にお越しいただいております。

事故治療の通院や保険会社との対応、慰謝料・示談金の相談など、スムーズに行えるよう被害者(利用者)の方に寄り添って、案内させていただきます。

交通事故治療、むち打ち治療なら宇都宮市下岡本町にある「なばな整骨院」にお任せ下さい。無料相談も受け付けておりますのでお気軽にお電話下さい。ご予約も承っておりますのでお忙しい方でもスムーズにご案内致します。

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